パッチワークキルトと一口に言ってしまいますが、パッチワークは端切れを継ぎ合わせることです。
特に、アメリカのパッチワークは、はぎ合わせたブロックが、花、星、宗教に基づいた、デザインされたパターンになっていて、250年ほど前から創造され、今では何百という数になり、それぞれに名前が付いています。
20枚〜50枚くらいのブロックを更にはぎ合わせてベッドカバーのサイズにした物をキルトトップといいます。
キルトトップと裏布の間に薄い中綿を挟み、3層を一緒に縫うのがキルティングステッチです。
キルティングステッチによって、美しい凹凸のデザインができ、キルト作品になります。
キルトの定義は、トップの布と裏布の間につめ綿を挟んでステッチした布団兼ベッドカバーです。
キルトトップには、パッチワークだけではなく、ハワイアンキルトに代表されるようなアップリケのテクニックや刺繍、型染めも一定のスタイルがあり、単独あるいはミックスで、使用されます。
200年以上かかって育った名前のしっかり付いたパターンを使って作ったキルトを
「トラディショナルキルト」といい、作者がそれぞれのデザインで作り上げたキルトを「コンテンポラリーキルト(現代キルト)」といいます。
日本的デザインや、日本の伝統的パターンを使ったり、着物地を使ったキルトを「和キルト」と日本では特に言います。
これは、 日本サイドから見た場合はトラディショナルですが、分類はあくまでアメリカから見るので、国際的には「コンテンポラリーキルト」です。
初めてキルトを習う多くの方は、トラディショナルに憧れて、カルチャースクールや教室に入られるケースが多いですが、布細工の教室では、コンテンポラリーだけでも習うことができます。